家づくりにおいて、「表」と「裏」を意識して「間取り」と「外観」を設計することが、非日常を感じさせる空間を作るために重要です。ホテルがバックヤードを隠すように、家でも「表」と「裏」を考慮することで、美しい外観と快適な住環境が実現します。
水回りスペースの配置
水回りスペース(洗面脱衣、トイレ、お風呂、キッチンなど)は、家の「裏」に配置することが望ましいです。理由として、以下の点が挙げられます。
- 窓の問題:
- 水回りスペースは窓のサイズや高さが統一しにくく、窓の数が増えると外壁に涙のような垂れジミが目立ちます。
- 換気扇の問題:
- 水回りには換気扇が設置され、これが生活感を出し、カビによる黒い汚れが外壁に付着しやすくなります。
給湯器やエアコンの室外機の配置
- エコキュートやガス給湯器も「裏」に配置し、見えないようにすることが重要です。
- 特に、エアコンの室外機や配管カバーは「表」に出さないようにしましょう。これが家の正面に見えると美観が損なわれます。
間取り設計の基本
- 水回りの窓や換気扇はもちろん、給湯器や室外機が「表」に出ないように間取りを考える必要があります。
- 「動線」や近隣の環境、「採光」を考慮しながら設計しましょう。
固定概念を捨てる:美しい外観と住みやすさの実現
「住みやすさ」と「美しい外観」を実現するためには、家づくりにおける固定概念を見直すことが必要です。
南向きの部屋へのこだわり
- 南向きの部屋が必須と考える固定概念を捨てましょう。北向きの土地でこれを守ろうとすると、水回りが「表」に配置され、不細工な外観と日当たりの悪いリビングが生じます。
- 南向きの土地でも、部屋を「表」に配置するとエアコンの配管カバーや室外機が「表」に出てしまい、美観を損ねる可能性があります。
採光の考え方
- 光には「直射光」だけでなく「天空光」もあります。安定した採光を実現するためには、「天空光」に注目することが重要です。これにより、南向きの部屋に固執する必要がなくなります。
正しい知識で家づくり
- 家づくりには根拠の薄い固定概念が多く存在します。これらに縛られないように、正しい知識を身につけることが大切です。
家づくりにおいて「表」と「裏」を意識し、固定概念を捨てることで、美しい外観と快適な住環境を両立させましょう。