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家づくりのコスト削減法(建築編2)

2025.11.17

家づくりのコスト削減法(建築編2)

現在、賃貸住宅で暮らされている方の多くは、
「部屋が少ない」「収納が足りない」
といった不便さを感じておられるのではないでしょうか。

そのため家づくりの際には、
不満を解消しようと、部屋も収納も“必要以上に”つくってしまいがちです。
しかし、そうすると建築コストが大きく膨らみ、
その負担は住宅ローンとなってのしかかってきます。

さらに、つくり過ぎた空間は、
いずれ使われない「余った部屋」になってしまう可能性も高いものです。
ご実家に、誰も使っていない部屋がいくつか残っている、
そんな光景を思い出していただくとわかりやすいかもしれません。

そこで弊社では、
「家族が一番多い時期」だけに合わせた家づくりではなく、
「将来家族が減る時期」を見据えた家づくり

をおすすめしています。

今回のテーマ:「部屋の数」について

前回は面積を左右する要素として「廊下」についてお話ししました。
今回は、もう一つの重要な要素 「部屋数」 について
考えていきたいと思います。

旧「客間」兼「子供部屋」の考え方

来客を迎える機会は昔より減りました。
とはいえ、ご実家から離れた場所に住まいを建てる場合、
「親が泊まりに来る時のために、もう一部屋欲しい」
とお考えの方も多いと思います。

また、リビングに隣接した部屋が一つあれば、
子どもが小さい間は遊び場として使えたり、
荷物を片付けるスペースにもなります。

特に二階建てでは、子供部屋が主に二階に配置されますが、
小さな子どもは基本的に“親の近くで過ごす”ため、
実際には自分の部屋を使いません。

その結果、
使われない子供部屋は物置になり、
リビングはおもちゃや荷物でいっぱいになる、
という状況が生まれがちです。

つまり、二階建てでは「生活のしやすさ」を確保するために、
来客用というより“家族の暮らしのため”に
1階にもう一部屋必要になるのが現実
といえます。

新しい提案:「子供部屋を1階に」

そこで弊社では、
子供部屋を1階に配置することをおすすめしています。

そうすることで、

  • 子どもが自分の部屋を使いやすい
  • 荷物を自分で片付けやすい
  • 親御さんが泊まりに来たときも使いやすい

といった利点が生まれます。

そして、子どもが巣立った後は、
その部屋を

  • 主寝室として使う
  • ご夫婦それぞれの書斎・趣味室にする
    といった使い方ができます。

つまり、一生無駄にならない部屋になるわけです。

「あれば便利」よりも「なくても大丈夫」を基準に

例えば、洗濯専用のランドリールーム。
あれば便利ですが、
スペースを増やすと建築費だけでなく
空調や設備費も含めて100〜150万円ほど増えることもあります。

一方、今の家はリビング周りで家事を完結できるように計画することが多く、
家族の様子を見ながら自然に動ける点も大きな魅力です。

まとめ

不安や「念のため」の気持ちから、
家は広げようと思えばいくらでも広げられます。
しかし、広げた分だけコストが増え、
将来使われなくなる可能性も高まります。

だからこそ、
「今」と「将来」の両方を見据えた部屋数の計画が大切です。

次回は、面積圧縮のもう一つの要素、
**「部屋の広さ」**についてお伝えしたいと思います。

それでは、また次回。

 

 

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