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一網打尽な提案

2025.5.26

 

一網打尽な提案

 

生活の中心となるリビング・ダイニング・キッチンは、

どうしても物が集まりやすく、生活感が出やすい場所です。
それをスッキリと美しく保つためには、

「部屋や収納をどこに配置するか」がとても重要になります。

 

 

たとえば「子ども部屋は2階に作るもの」と

考えられている方が多いかと思いますが、

私自身の経験から申し上げますと、

必ずしもそうとは限らないという結論に至りました。

 

 

というのも、小さなお子さまは自分の部屋をほとんど使わず、

思春期を迎えてようやく使い出したとしても、日常的には寝る直前までリビングで過ごすことが多いからです。
そのため、日々使う物は自然とリビング周辺に置きっぱなしになってしまいます。

もちろん、時には掃除をして「ちゃんと自分の部屋に持っていってね」と

お願いするのですが、10日もすればまた元通り……

そんなことの繰り返しです。

最終的には「まぁ、これも一緒に過ごす時間が多いということだし」と、

そんな経緯もあり、今では自然と受け入れるようになりました。

 

そうした日常の積み重ねから、

私たちは子ども部屋を1階につくるご提案を基本としています。

この考え方は、実は「寝室」にも同じように当てはまるのではないでしょうか。

またまた私事で恐縮ですが、

着ていた服をわざわざ2階に持って上がることも、

翌日着る服を1階に持って降りることも、なかなか面倒に感じてしまいます。

結果、いつも着る服はダイニングチェアに掛けっぱなし、

鞄も同じくダイニングに置きっぱなし……。

それが我が家の日常です。

 

そんな日々の中で、

「だったら最初から平屋にすればいいじゃないか」

という答えにたどり着いたわけです。

 

ありがたいことに、子どもたちもこの考えにしっかりと共感してくれています。
もっとも、我が家が揃いも揃って、少々“のんびり屋”なところがあるのは否定できませんが……。

 

 

✔️家事がラクになるから平屋?

それだけではありません。

 

家事をラクにしたいというのは、誰しもが持つ願いだと思います。

ですが、こと平屋に関しては、

それ以前に「ラクになる仕組み」が自然と整っているのです。

 

収納も部屋も、すべて同じフロアにある。

それだけで「わざわざ上り下りして片付ける」という動作がなくなり、

日々の暮らしの中で物が溜まりにくくなります。

 

そうなれば、リビングに余計な物があふれることも少なくなりますし、

日中にルンバのタイマーをセットしておけば、

勝手に床掃除をしてくれる状態もつくりやすくなります。

 

 

洗濯に関しても、平屋なら上下の移動がない分、

動線はコンパクトになり、家事の負担が大きく軽減されます。

さらに、防犯性やプライバシーに配慮して「中庭」を設けることで、

洗濯物を干す・取り込む・しまうといった一連の流れを、

たった数歩で完結させることも可能になります。

 

 

私たち涌井設計では、こうした日常の小さな「困った」を

ひとつひとつ丁寧に拾い上げ、それを解決できる住まいとして

「平屋」のご提案を中心に家づくりを行っています。

 

暮らしをもっと快適に、もっと美しく。

ご家族のライフスタイルに寄り添ったご提案を、これからも続けてまいります。

 

それではまた。

 

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