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インフレ時代のお金との付き合い方 〜家づくりと資産の考え方〜

2025.6.9

最近の経済指標を見ると、日本はようやく長く続いたデフレを抜け出し、

インフレの局面へと移行しつつあるようです。

そうなると、お金の価値や資産の持ち方についても、これまでとは考え方を変える必要が出てきます。

 

これまでは、物価があまり上がらないデフレの中で、

現金を手元に置いておくことが、ある程度有効な資産防衛策となっていました。

しかし、インフレが進むと、現金の価値は目減りしてしまいます。

 

たとえば、以前は1,000円で買えたものが1,500円になるような状況では、150万円の現金を持っていても、

実質的な価値は100万円程度になってしまう、ということです。

 

このような背景から、現金をそのまま持っておくのではなく、

少しでも「お金を働かせる」ことが大切になってきます。

特に家づくりを考える際、自己資金としてまとまった現金をお持ちの方には、

以下のような2つの選択肢をご提案しています。

 



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選択肢1:現金を頭金として使い、ローンの借入額を減らす

 

この方法では、現金の目減りを防ぐだけでなく、

将来の金利上昇リスクも抑えることができます。

借入額が減れば、たとえ固定金利を選んでも返済の負担は軽くなりますし、

その分浮いたお金を積立投資にまわすという選択も可能です。

 

たとえば、4,500万円の借入予定を4,000万円に減らした場合、

金利1%・40年返済なら、毎月約12,000円ほど返済額が軽くなります。

これを40年間、全世界株式のインデックスファンドなどで積み立てていけば、

運用益と非課税制度(つみたてNISA等)によって、将来的に大きな資産形成につながります。

 

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選択肢2:借入額はそのままで、現金を投資に回す

もう一つの方法は、自己資金をあえて使わず、住宅ローンは満額近く借り、

その分の現金を長期投資にまわすという考え方です。

ただしこの場合、借入額が大きくなる分、支払う利息も増えます。

先ほどの例でいえば、借入額が500万円増えることで、支払利息は約106万円ほど増える計算です。

 

一方で、万が一のときに団体信用生命保険によって借入全額が返済されることを考えると、

そうしたリスクへの備えという意味では、この選択も一つの考え方として成り立ちます。

 

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【おわりに】

物価が上がるインフレの時代、私たちは「現金の価値が減っていく」という現実を踏まえて行動する必要があります。
大切なのは、将来を見据えた資金計画と、堅実な資産運用です。

家づくりという大きなお金の動きにおいても、目先の金額だけでなく、

「お金をどう使えば将来に活きるか」を意識して選択していただければと思います。

今後も、皆さまの暮らしと家づくりに少しでもお役立ていただけるような情報を発信してまいります。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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