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2025.10.6

家づくりのコスト削減法(土地編)
マイホームのご計画において、
「頭金を入れずに」「無理のない返済の範囲で」住宅ローンを組み、
さらに、将来のための積立や投資を続けられる余裕を残すためには、
家づくり全体のコストを合理的に見直すことが欠かせません。
家そのものにかける費用はもちろんのこと、
土地や外構工事にかかる費用までを含めて、
総合的にバランスを取ることが大切です。
そのためには、
まず「正しい知識」を身につけ、
その上で一つずつ実践していくことが重要です。
<土地代が高くなる2つの主な要因>
同じエリアで土地を探しても、
価格には大きな差があります。
その主な要因は「日当たり」と「広さ」です。
たとえば、同じ分譲地の中でも、 日当たりの良い“南向き”の土地と、
日当たりの悪い“北向き”の土地では、
人気に差があり、
坪単価にも自然と差が生まれます。
また、土地の広さが増えれば、当然価格も上がります。
ですから土地にかける費用を抑えるためには、
「南向き以外の土地を選ぶこと」
そして
「必要最小限の広さにすること」
この2点が非常に重要になります。
「南向き」にこだわらなくて良い理由 多くの方が
「南向きの土地=明るく快適な家になる」と考えます。
確かに、日光を遮るものがない分、
光はたくさん入ります。
しかし、同時に“外からの視線”も入りやすくなります。
そのため、実際の暮らしではカーテンを閉めっぱなしにせざるを得ず、
採光を期待して設けた窓から、
十分な光を取り入れられないことが多いのです。
リビングでさえ薄暗く感じることがあり、
北側に配置されがちなキッチンや洗面・脱衣室では、
日中でも照明が必要なケースも少なくありません。
さらに、
南向きの土地は台風の際に風をまともに受けやすく、
大きな窓にはシャッターが必要になります。
結果として「シャッターを閉めっぱなしの家」になってしまうことも。
直射日光が強すぎれば、
室内が暑くなり、
テレビが見づらくなることもあります。
つまり、「日当たりが良い=快適」ではないのです。
また、せっかくのウッドデッキも、
外から丸見えになることで使わなくなる方がほとんどです。
<日当たりより大切なこと>
このように、
南向きの土地には一見わかりにくいデメリットもあります。
そうした土地を選ぶと、
視線を遮るために 高額な外構工事が必要になることもあり、
結果として家づくり全体のコストが200〜300万円ほど上がってしまうこともあります。
一方で、「日当たり」にこだわらなければ、
土地価格をぐっと抑えることができます。
価格交渉にも応じてもらいやすく、
防犯やプライバシーのための外構費用も最小限で済みます。
もちろん、そのためには間取りの考え方を工夫する必要があります。
この点については、次回「家の費用を抑える方法」の中で 詳しくお話ししたいと思います。
<まとめ>
今回は「土地にかける費用を抑えるための考え方」についてお伝えしました。
次回は「適切な土地の広さを算出する方法」について、 もう少し具体的にお話ししてまいります。
それではまた次回。
